化学物質室内濃度測定調査
化学物質の室内空気中の濃度測定には、アクティブ法(吸引法)とパッシブ法(拡散法)と2種類あります。
建物の新築工事の場合、仕様書にて記載があるので確認をします。
- ●アクティブ法
- 厚生労働省が示す標準測定方法です。ポンプを使用して空気を吸引し測定します。
測定時間:30分間
測定回数:2回以上 - ●パッシブ法
- バッチ型やチューブ型の吸着剤を用いて採取・測定します。アクティブ法に比べ、安価です。
採取時間:8時間以上
測定回数:1回
測定の流れ
1)対象室の窓、扉、建具、備え付け品の扉等の全てを開き、30分間換気する。(通常の換気)
2)換気後は、外気に面した窓(小窓も含む)及び扉等の開口部を閉鎖し、5時間以上この状態を
維持させる。この場合、家具、物入れ等の備え付け品の扉も開放する。
3)5時間閉鎖した後、採取器を設置し、室内を密閉した状態で24時間測定を行う。
なお、測定準備及び測定の間を通して、換気設備又は空気調和設備は稼動させたままとする。
ただし、局所的な換気設備等で常時稼動させないものは停止させる。
主な揮発性有機化合物の室内濃度指針値
揮発性有機化合物 | 指針値 |
---|---|
ホルムアルデヒド | 0.08ppm |
トルエン | 0.07ppm |
キシレン | 0.20ppm |
スチレン | 0.05ppm |
エチルベンゼン | 0.88ppm |
パラジクロロベンゼン | 0.04ppm |
厚生労働省